もうすぐで三十路のぼっちブログ

生きている感想を書いています。明るくなりたい。

恋愛によってなんか変わるか

恋愛によって救われることはたぶんない。それに、デートとかすごく努力をしないといけないからだるいし、かといって努力した分だけ見返りがあると限らない。一方で恋愛に期待してもいる。「何か」変わるんじゃないかという可能性を感じるからだ。有名人ニートのphaさんはこんなことを言っている。

 

それは自分ひとりで小さく閉じていた世界を開いてくれるきっかけにもなる。若い頃から何度も誰かを好きになって苦しんだり恋愛に挫折してボロボロになったりしていなかったら、もっと自分の行動範囲は狭く、興味の範囲も狭く、プライドも不要に高く、視野も偏狭で、今よりずっと嫌な人間のままだったろう。恋愛で全てをリセットされたり全てが打ち砕かれたりしてきたおかげで自分は少しだけマシな人間になってきた気がする。

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今がしんどいなら自分の何かしらを変えることでそれがマシになるかもしれない。でも、 それがわかってても実際にやるとなると色々めんどいし、結局なにもできないことが多い。恋愛はそんな状態から自分を引っ張りだすことができるかもしれない。恋愛中はヘンな脳内物質がたくさん出て、行動力が拡張されるので、日常の限界を突破するきっかけになるだろう。

 

そんな折、すてきな女性に出会った。会ったのは先週行った婚活パーティーでだった。見た目は別に普通という感じだったんだけど、話してみるとまさに自分の好みのタイプだということがわかった。子供からおばあちゃんまで幅広くから好かれるような人のように見えた。裏表がなくて人に警戒心を抱かせない。素直なのだ。かといって、装われた素直さではない。きっと周りの人から愛された育ったんだろうと思う。おれはその人に対して、なんというか、懐いてしまった。

 

でも思ったのだけど、「懐く」ってのは人間関係のヒエラルキーでいうと下位の側がやることなんじゃないか。それは「相手から何かを与えられたことによって好意を持った」っていうことのように思える。この理屈でいくと、おれは彼女よりも下位ということになる。しかし不利なことに、聞くところによると女性は自分よりも下位の男性を恋愛対象として見ない傾向があるようだ。たとえば自分より仕事ができない男性は対象外なんだとか。男性は自分より「上」がいいんだそうだ。もちろんそうじゃない人もなかにはいるんだろうけど。現実って厳しい。なんだか女性に懐いて近づいていっても恋愛対象として見られないような気がしてきた。

 

とはいえ、成功するしないに関わらず、恋愛することによって人生はマシになる可能性があると思う。恋愛は現実を学ぶことの助けになる。自分でも気づかなかった無意識の思い込みや防御に気づかせてくれるかもしれない。そして、もしかしたら自分を縛っているそれをぶっこわすことができるかもしれない。あと、相手に受け入れられて成就してもハッピーだ。振られることにだって意義はある。振られたショックでも何らかの幻想が破壊されるから。幻想は少ない方がラクに生きられるはずだ。

 

またはこういう風にも言える。人付き合いが苦手だとひきこもりがちになって他者との交流が少なくなる。そんな状態では脳内で生きているような状態になるので、自分の偏った傾向が助長され、ますます他者とうまくやることが難しくなる。しかし、恋愛を目指せば現実(他者)と接触を持たざるを得ない。それはしんどい。でも結局のところ、現実と折り合いをつけれてない人生はさらにしんどい。それは自分の向き不向きとか、やりたいことやりたくないこととかがあいまいになっている状態だ。その折り合いをつけるために恋愛は役に立つんじゃないか。