もうすぐで三十路のぼっちブログ

生きている感想を書いています。明るくなりたい。

人を好きになってしまった

最近スピッツをよく聴きます。肌寒くなってくると草野正宗氏の声が心地良くなりますね。センチメンタル過剰気味。

フェイクファーフェイクファー
スピッツ

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先週、以前知り合った女性と友だち同士でご飯に行ってきました。
それ以降、その人のことが気になって仕方がないです。その人以外の女性のことが目に入らないです。恋をしてしまったらしいです。二十歳の時、当時バイトしてた生協の青果部で出会った女の子以来です。

早速、振られることを恐れているわけですが、これは現実的には大いにありえることです。ということで、振られても再起不能にならないように自分をマネジメントする必要があります。だって、振られても会社に行かなくちゃいけないし、仕事が手につかなくなるのはマズいです。ましてや、男がそれをやるのは許されない空気がありますね。

そこで、恋に盲目な自分を現実に連れ戻してくれる本を読みましたよ。
AV監督の二村ヒトシ氏による『恋とセックスで幸せになる秘密』です。「ヤリチン」を自称する二村氏による経験に裏付けられたためになる言葉がたくさん書かれてます。この本はおもに女性に向けて書かれているのですが、男にとってもためになります。

まず、恋は人生の解決策とはなり得ないことについて。
二村氏はこう言っています。

心の穴を完璧に埋めてくれる人は、どこにもいない。


これは僕のような人間はいつでも頭に置いておくべきだと思いましたよ。恋が実り、意中の人と一緒になることができれば、自分の欠落感とさよならできそうだって、こころの穴が埋められるんじゃないかって思っちゃうんです。けど、そんなことはないんだよ、ってことを言ってくれている。まあ、実際一回やってみればわかるんですけど、恋すると忘れてしまうので、ポストイットで部屋の目のつくところに貼っておくくらいでちょうどいいです。

自分の欠落ばかりを気にしてしまう人間が恋に期待してしまうのは、相手に心の穴を埋めてもらうことだと思います。自分が欠けているものだから、それを補うための他者を求めてしまう。男だったらお母さん的存在を欲すということなんですかね。どうだろう。「私はあなたのお母さんではない」って怒られそうです。
あと、埋めてもらうばっかだと、自分は何を相手にしてあげられるのか、っていうところも気になります。片方にしかメリットがない関係なんて長続きしないです。

そもそも、相手から振られることを恐れる気持ちって、相手を自分の思うようにできないこと受け入れられないっていうことなんじゃないでしょうか。他者をコントロールできないのはごくごく普通のことなんだけど、恋してしまった相手にとっては当てはまらなくなってしまうようです。それほどまでに相手が欲しくなってしまうのはなぜだろうって考えると、説明がつかない部分はあるけど、恋によって自分を救おうとしているからじゃないかと思えます。恋するとフワフワして世界が輝いてみえたりする。その輝きを終わらせたくないというか。とはいえ、これって結局は他者を使って自己肯定感を得ることをめざしているだけでしょ、っていうのが二村氏が言っていることです。つまり、恋はナルシシズムの働きによるものだ、という。自分を利することがそもそもの動機になっているというわけです。こういう動機から結ばれた関係は長続きしないでしょう。

恋は子孫を残すためにはうまくできたシステムだと言われる。異性との性交をつよく動機づけることができるわけで。でも、しあわせに生きることとそれとは別です。

それにしても、好きになってしまう人とそうではない人の違いってなんなのかわからないです。

恋とセックスで幸せになる秘密恋とセックスで幸せになる秘密
二村 ヒトシ 山本 直樹

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